無添加醤油の正しい選び方とは?おすすめ醤油10選を紹介

無添加醤油の正しい選び方とは?おすすめ醤油10選を紹介

料理や食卓に欠かせない調味料である醤油には、意外に食品添加物が入っていることがあります。
無添加生活を始める場合は、原材料や産地表示を確かめて購入したいのではないでしょうか。
そこで今回は、醤油の原材料や種類のほか、無添加醤油の選び方やおすすめの無添加醤油について解説します。
保存の仕方やアレルギー対応の醤油についても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
 

無添加醤油の見極め方|食品添加物や加工品に注意


 
醤油は和食に多く使われる発酵調味料です。
室町時代以前に「醤(ひしお)」と呼ばれた調味料が醤油の原型といわれています。
本章では、醤油の原材料や作り方、無添加醤油を選ぶ際のポイントについて解説します。
 

醤油の原材料

醤油の原材料は大豆、小麦、食塩です。まず大豆と小麦でこうじを作り、塩で発酵させてもろみを生成します。
もろみが熟成されると醤油が完成します。
大豆、小麦、食塩以外のものが含まれているものは無添加醤油ではありません。
また、醤油は材料の配合や製造方法によって違いがあり、用途や好みによって使い分けます。
 

醤油に含まれる食品添加物

醤油によく使われる食品添加物として下記が挙げられます。
●アルコール
●調味料(アミノ酸等)
●酸味料
アルコールとは、白カビの発生を抑えるためにサトウキビなどから作られる醸造アルコールを指します。
塩分を減らしてアルコールで風味づけした醤油もあるため、食品表示を見て確かめましょう。
調味料(アミノ酸等)はうま味を出す添加物で、過剰に摂取すると味覚異常につながるリスクがあるとされています。
酸味料は食品の酸味を調整して腐敗を防ぐ添加物です。
安全性は保証されていますが、複数の添加物が一括表示されるため、無添加生活をめざす方は避けた方が良いでしょう。
 

醤油の加工品

醤油を原料とした加工品には、醤油の味に似せた醤油加工品や、甘い味付けのもの、だし醬油などがあります。
これらの加工品には、発がん性リスクのあるカラメル色素や人工甘味料などが使われている場合があるため、摂取する際は原材料をチェックするのがおすすめです。
また、加工品に使われやすい脱脂加工大豆(大豆に含まれる油分を薬剤で取り除いたもの)は外国産のものが多く、遺伝子組み換え食品が含まれている可能性があります。
醤油を選ぶ際は丸大豆を使用したものを選びましょう。
 

醤油の種類

醤油にはさまざまな種類があり、用途や好みに合わせて適宜選ぶことができます。
ここでは、5種類の醤油の特徴について簡単に解説します。
 

濃口醬油

大豆と小麦が1:1の割合で作られる醤油です。
濃いめの色と味ですが、毎日の料理に欠かせない定番の醤油といえるでしょう。
 

薄口(淡口)醤油

薄口醤油は、大豆の割合を抑えて作られており薄い色合いが特徴で、食材の色をきれいに見せたい場合に便利です。
ただ、塩が多く含まれているため、使いすぎには注意しましょう。
 

たまり醬油

製造には普通醤油の2倍時間がかかります。
小麦を使用しておらず、大豆本来のうま味や香りを感じられ、トロッとしているのが特徴です。
 

白醤油

大豆と小麦が1:9の割合で作られ、もっとも薄い色合いの醤油です。
薄口醤油のようなしょっぱさはなく、ほんのりと甘味を感じられます。
 

甘口醤油

九州地方でよく使われる甘い醤油で、みりんなどを入れて甘味を強くしているのが特徴です。
卵かけご飯にもよく合います。
 

本醸造の醤油を選ぶ

醤油の製造方法には「本醸造」「混合醸造」「混合」の3種類があり、製造過程でアミノ酸液を入れるかどうか、あるいは入れるタイミングによって分類されます。
「本醸造」はもろみにアミノ酸液を加えない製法で、アミノ酸液を入れて熟成させるものが「混合醸造」です。
混合とは、発酵・熟成後に圧縮した醤油にアミノ酸液を入れて作る方法を指します。
無添加生活をめざす場合は、何も加えない本醸造醤油を選ぶようにしましょう。
 

体質に合わせた醤油を選ぶ

現代は、体質や健康管理を考慮して食材を選ぶ方が増えているため、醤油メーカーもさまざまな種類の醤油を販売しています。
高血圧の方は減塩醤油、小麦アレルギーの方はグルテンフリーの醤油を選ぶなど自分に合う醤油を選びましょう。
また、大豆アレルギーの方は、キヌアやソラマメなどを原料とする醤油を選ぶのがおすすめです。
 

使い切れる量を選択

醤油は鮮度が重要です。
空気に触れると酸化が早まるため、開封後はできるだけ早く使い切りましょう。
料理に使う頻度や使用する人数、容器の種類や容量などを考慮して選ぶと、無駄なく新鮮なまま使えます。
※アレルギー対応の醤油や保存の仕方については後半で詳しく解説します。
 

国産の原材料を選ぶ

醤油を選ぶ際は、できるだけ国産のものを選びましょう。
アメリカやカナダなどから輸入される大豆は、遺伝子組み換え食品である可能性があるためです。
遺伝子組み換え食品は、アレルギー誘発などの健康被害に関する詳細な研究が必要だといわれているため、できるだけ避けた方が良いでしょう。
原材料表示に「有機〇〇」あるいは「遺伝子組み換え食品ではない」と書かれている醤油や、国産大豆を使っている醤油を選ぶことをおすすめします。
 

無添加醤油のおすすめ10選


 
ここから無添加醤油のおすすめ10品を紹介します。
原材料はもちろん、国産である点にも配慮しました。
無添加醤油を選ぶ際の参考にしてみてください。
 

イチビキ「無添加国産しょうゆ」


こちらの無添加醤油は、宮城県産丸大豆100%、北海道産小麦100%、さらに「遺伝子組み換えでない」と表示されており原料にこだわって作られています。
酸味や塩味のバランスがよく、すっきりした味わいです。
クセも感じられないため普段使いに適した醤油といえるでしょう。
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キッコーマン 特選有機醤油


キッコーマンのこちらの醤油は、大豆も小麦も有機のものが使われています。
工程も含めて有機JAS認定を受けており、安心して使える醤油といえるでしょう。
イチビキの醤油よりは若干薄口でまろやかな味わいになっています。
つけたりかけたり何にでも合う醤油です。
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ヤマサ有機丸大豆の吟醸しょうゆ

ヤマサの有機醤油は、有機栽培の丸大豆を原料に、塩は海水を日光と風の力で乾燥させた天日塩を使用しています。
300年以上続く伝統の技で作り上げたこちらの醤油は、美しい色合いも特徴です。
また、風味豊かでやさしい味わいを堪能できます。
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フンドーキン醤油 吉野杉天然醸造醤油


瓶容器のフンドーキン醤油は、厳選された国産丸大豆、国産小麦、天日塩を原料としており、吉野杉の木樽でじっくり熟成されて作られたこだわりの一品です。
香りよく深いうま味を味わえる醤油です。
冷ややっこやおひたしにかけたり刺身につけたりするのはもちろん、煮物料理にもよく合います。
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大徳醤油丸大豆醤油


大徳醤油の瓶醤油に使われる素材はすべて国内産で、塩は長崎県崎戸島の「にっぽんの海塩」を使用しています。
また、正面のラベルに「遺伝子組み換え作物不使用」としっかり表示されています。まろやかな味わいで、肉や魚、野菜など素材の味を引き出してくれるでしょう。
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金笛 丸大豆しょうゆ


1789年創業の笛木醤油が作る昔ながらの醤油です。
有機栽培された丸大豆、埼玉県産小麦、天日塩を原料としており、仕込みの水にもこだわった製法を取り入れています。
杉桶の中でゆっくり時間をかけて作られる本醸造醤油は、まろやかさと自然の香りが生きた味わいとなっています。
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弓削多醤油 有機しょうゆ


弓削多醤油の有機瓶醤油は国内産有機大豆と国内産有機小麦、天日塩を原料に、約1年間杉桶で発酵・熟成されて作られました。
日本の風土にあった醸造法で作られた醤油は風味豊かな一品で、つけ醤油やかけ醤油、また焼き物などにも合うでしょう。
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ヤマロク醤油鶴醤


ヤマロクの鶴醤は、約2年熟成された醤油を再度桶に戻して再び仕込みをしてさらに2年かけて作られたこだわりの醤油です。
深いコクとまろやかさを感じる味わいで、なんとバニラアイスにのせても美味しくいただけます。
また、マグロにかけると魚の臭みを感じることなく、魚と醤油の双方のうま味をしっかり味わえるでしょう。
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ヤマア天然醸造丸大豆醤油(こいくち)


ヤマアの醤油は、農薬と化学肥料を一切使用しない九州産の大豆と小麦、天日塩を使っており、1年以上長期熟成させて作られた醤油です。
こちらの醤油瓶は酸化防止にぴったりです。
どのような食材にも合い、まろやかで深いうま味を感じられる一品といえるでしょう。
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足立醸造国産有機醤油 濃口

こちらの醤油は有機大豆と有機小麦、海水塩を使って作られており、素材はすべて国産です。
木樽で1年以上じっくり熟成されて作られた醤油は、深いコクを感じられるでしょう。
また仕込み水は、蔵近くの播磨十水の一つ、松ヶ井の水を使用しており、醤油の口当たりをやわらかくさせています。

無添加醤油の保存方法


 
無添加醤油には保存料が入っていないため、保存の仕方に気をつけましょう。
醤油を購入しても間違った保存法であれば、鮮度やおいしさを保てません。
本章で容器の選び方や保存法を確認しましょう。
 

醤油に適した容器

醤油の容器に使われるペットボトルは、軽くて使用後の処分もしやすい点がメリットです。ただ、醤油の酸化を早めてしまうため、醤油の保存期間が短めに設定されています。
一方、瓶は重い点がデメリットですが、容器外の酸素をシャットアウトしてくれるため醤油の酸化を食いとめてくれます。
長持ちさせたい場合は、瓶入り醤油を選ぶようにしましょう。
 

醤油の正しい保存方法

醤油は酸化すると色や風味に変化が生じやすいため、保存の仕方には気をつけましょう。
容器を開栓する前は冷暗所、開栓後は冷蔵庫での保存がおすすめです。
下記の表は醤油の賞味期限の目安を示しています。
ただし、開封後は1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
 

容器 濃口・再仕込み・たまり 薄口
ペットボトル 18ヶ月 12ヶ月
24ヶ月 18ヶ月

 

大豆や小麦アレルギーに対応する醤油はある?


 
醤油に含まれる大豆や小麦については、あまり神経質になる必要はありません。
厚生労働省の研究班によれば、完成した醤油には小麦のたんぱく質が残存しないため、小麦アレルギーでも醤油を除去する必要は基本的にないそうです。
気になる方は、愛知県産大豆と塩だけで作られている、丸又商店の『尾張のたまり』をおすすめします。
また、大豆アレルギーが気になる方には『丸秀醤油アレルギー対応キヌア醤油』『高橋商店そら豆醤油』『キッコーマンいつでも新鮮えんどうまめしょうゆ』があります。
それぞれキヌア、そら豆、えんどう豆と塩のみで作られているため、無添加醤油として使用できるでしょう。
 

無添加醤油を正しく選んで健康で美味しい生活を

醤油は、直接かけたり煮物に使ったりして登場する機会の多い調味料です。
毎日使う醤油にこだわりつつ、楽しみながら無添加生活を続けていきたいですね。
今回紹介した無添加醤油の概要やおすすめポイントを参考に、自分や家族の体質や好みに合う醤油を試してみてください。
目的や用途に合わせて数種類を自宅に用意すれば、醤油を選ぶ楽しさも味わえるでしょう。
 

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