MAKER’S STORY

つくり手さん、こんにちは。

つくり手さん、こんにちは。

ものが世の中に溢れる現在。
ひときわこだわりを持たれている、つくり手さんがいます。
つくり手さんを知ることで、“モノ”に対しても今までとは違う見方や感情が生まれるかもしれません。

「こんにちは」と気軽に挨拶を交わすように、普段なかなか会えない生産者モノ作りに関わる方をご紹介する【つくり手さん、こんにちは。】

記念すべき第一回目は、京都府宇治市内で江戸時代より最高級抹茶の原料となる「“碾茶”(てんちゃ)」を栽培・製造する茶農家、茶園清水屋さんです。
現在は9代目である清水幹央さんと10代目の太嗣さん・康平さんのご兄弟で茶園の管理をされています。
茶園清水屋さんがされるお茶のお話は、「なるほど」と「へぇー」の連続。
茶園清水屋さんのストーリーのはじまりです。

「シングルオリジン抹茶」


 
最近では、どこでも手軽にお茶が買えるようになりましたが、お茶のシングルオリジンとはなんでしょう?
………
 
茶園清水屋さん:
コーヒーでよく聞くフレーズで、お茶とは関係ない感じがしますが、実はお茶にも通ずる部分があります。
抹茶を含め市場に流通しているお茶のほとんどは合組(ブレンド)されたものです。
そうした中、生産者が栽培した単一品種の混ざりけのない銘柄をシングルオリジン”と呼んでいます。
 

 
宇治市内産の抹茶はとても希少価値があるとのこと。それは一体なぜでしょうか?
………
 
茶園清水屋さん:
茶園清水屋を含め、宇治市内で抹茶の原料になる碾茶を栽培されているほとんどの茶農家は、年に一度、一番茶のみを全て手摘みにて収穫します。
また、「宇治抹茶」と大きな括りになっていますが、実はお茶にも品種があり、収穫された品種そのままの状態で市場に出回ることは滅多にありません。
私達は、宇治市内の“茶農家”だからこそ、それを提供できるのです。

飲めば、“本当に良いお茶は苦くない”ということを実感してもらえるはずです。
採れる場所や、品種などにより茶農家それぞれの個性が味わえるのもシングルオリジンならではの、楽しみ方の大きな魅力の一つであると思います。
 
 

「碾茶と本簀覆下栽培」


 
お茶の栽培では、江戸時代から続く農法を守り続けていらっしゃいますが、そこにどんな想いがありますか?
………
 
茶園清水屋さん:
私たちは江戸時代より宇治に400年以上続く、本簀覆下(ほんずおおいした)栽培という農法を現在も茶園の一部で続けています。
琵琶湖で採れた葦を編んだ葦簀(よしず)の上に藁を振り、遮光することで茶葉に甘みや旨みの成分が生成されていきます。
現在は、茶園の大部分を寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる化学繊維の布で代替していますが、この伝統農法を残しているのは宇治市内でも一部の茶農家しかありません。
 

 
収穫は年に一度、一番茶のみを全て手摘みにて収穫します。
とても時間と労力がかかりますが、クオリティの高い抹茶を作り上げるために譲ることのできない大切な部分です。私たちを含む、宇治市内の茶農家は真摯に、丁寧に、伝統のある宇治碾茶を作り、守り続けています。
昨今、抹茶スイーツやお菓子が様々な場所で消費され、機械刈りでのお茶作りが主流になる中で、古き良き日本の文化を後世に残すため一生懸命頑張っています。
 
 
………………………
 
 

 
こだわりを持って日本の文化を伝承されている茶園清水屋さん。
お茶の世界は奥が深いですが、まずは一度本当に良いものと出会ってみるのはいかがでしょうか?
きっと、新しい文化や体験のきっかけになるはずです。

読んでくださったお客さまのなかに、小さな好奇心が生まれていたらうれしいです。
ぜひ、茶園清水屋さんのシングルオリジン宇治抹茶をお楽しみください。

シングルオリジンの抹茶ではじめるお抹茶時間
シングルオリジンの抹茶ではじめるお抹茶時間

送料無料 抹茶(スターターキット)蔭山本簀あさひ 14,570円 (税込) 抹茶20g...

関連のあるよみもの

特集コンテンツ

おすすめ記事

Recommended Article