無添加ふりかけとは?正しく知って自然な味覚をキープしよう

無添加ふりかけとは?正しく知って自然な味覚をキープしよう

無添加生活を始める際、日常的に使うふりかけについても気にする方はいるでしょう。市販のふりかけには意外に食品添加物が含まれていたり、「これは添加物ではないのかしら?」と感じる原材料名を目にしたりします。
 
そこで今回は、無添加ふりかけに使われている添加物や、添加物と勘違いされやすい原材料について解説します。無添加ふりかけの選び方や、おすすめの商品も紹介しているので、無添加のふりかけを探している方は必見です。
 
記事の終わりには、手軽で簡単に作れるふりかけレシピも紹介します。ぜひ最後までお読みください。
 

無添加のふりかけとは?ふりかけに使われる添加物


 
市販で買えるふりかけの食品添加物には、主に次の3点が挙げられます。
 
●味を調える:調味料(アミノ酸等)
●色をつける:着色料
●長持ちさせる:保存料・酸化防止剤
 
アミノ酸は、昆布やかつお節などに含まれるうま味成分を化学的に合成して作られる調味料です。
さまざまな研究で安全性が確認されている一方で、味覚異常や発がん性のリスクがあるとも言われているため過剰な摂取は控えた方がいいでしょう。
 
着色料は、食品の加工過程で見栄えや色持ちをよくするために使われる添加物です。着色料には、自然界にある物質や植物を原材料とする「天然着色料」と化学的に作られた「合成着色料」があります。
 
天然着色料には「カラメル」や「カラメル色素」がありますが、これらは人工的な処理を加えて生成されています。天然=自然成分が全てではないと留意しておきましょう。
また、合成着色料は発がん性が心配される「タール色素」を含んでいるものが多いため、過剰な摂取は危険です。
 
また、食品の劣化を防ぐ保存料にも、発がん性やアレルギー発症の恐れがあるため、できるだけ摂取を避けた方がいいでしょう。
 

ふりかけに含まれる原材料で知っておきたいもの


 
ふりかけの表示名のなかには、消費者として気になる原材料名が掲載されています。ここでは、食品添加物と勘違いされやすい原材料を4つ解説します。
 
●たん白加水分解物
●調味顆粒 
●酵母エキス
●デキストリン
 
たん白加水分解物は、植物性や動物性のタンパク質をもとに、酸や酵素などによる加水分解によって作られます。分類上は「食品」に該当し、食品添加物ではありません。
 
調味顆粒とは、昆布やかつお節、煮干しなどを煮立てて、その抽出液を顆粒状にしたものを指します。天然だしを使いやすくするために凝縮したもので食品添加物には該当しませんが、塩分が多いため摂り過ぎには注意しましょう。
 
酵母エキスは、酵母成分を人工的に抽出したエキスです。分類上は「食品」に該当しますが、大量に摂取すると味覚障害を引き起こす可能性があるとされています。
 
デキストリンは穀物のでんぷんを化学合成によって分解したもので、食品添加物ではありません。ただ、摂り過ぎによって生活習慣病を招く恐れがあります。また、遺伝子組み換え作物から作られている点も知っておきたいところです。
 
食品添加物に該当しない原材料でも、味覚に影響を与えたり、塩分や糖分の摂り過ぎによって生活習慣病につながったりする場合があります。原材料に関する知識をもっておくのは、無添加生活を続けるうえで大切なポイントでしょう。
 

おすすめの無添加ふりかけ(市販&通販)


 
子どもが白飯を食べる際「できるだけ無添加のふりかけを用意したい」と考える親は多いでしょう。
 
少量とはいえ、正常な味覚を保つためにも天然素材を使った自然な調理法で作られたふりかけを選ぶのがおすすめです。おすすめの無添加ふりかけを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

無印良品の海苔かつおふりかけ

無印良品には、海苔屋さんが作った無添加の国産ふりかけがあります。大きめに刻まれた海苔とかつお削り節、青さが原材料で、そのほかの調味料は一切入っていません。
 
海苔に関するプロフェッショナル、海苔ソムリエが厳選した材料を使っており、豊かな海苔の風味を味わえるでしょう。かつおだしが海の香りと味わいを醸し出し、青さがアクセントとなる味わいです。
 
ごはんに振りかけてもよし、うどんやパスタ、豆腐などさまざまな料理のトッピングとして使える一品です。
 

成城石井のおかかくるみふりかけ

成城石井のおかかくるみふりかけは、6種類の素材「焼津産かつお節、日高昆布、国産椎茸、くるみ、ごま、きくらげ」を使用しており、しっとりやわらかい食感を楽しめます。
 
使われている調味料は、しょう油、砂糖、本みりん、食塩のみ。かつお節や昆布だしのうま味をしっかりと感じられる味わいとなっています。
 
しっとりめのふりかけは、おにぎりの具材としてもごはんに馴染みやすく美味しくいただけるでしょう。
 

よみマルシェの米ぬかふりかけ

米ぬかふりかけメイン
 
よみマルシェの米ぬかふりかけは、ふりかけ10gで玄米お茶碗1杯分のミネラルをとれる一品です。ふりかけとご飯で栄養を摂りたい方にぴったりでしょう。
 
きなこのような味わいの米ぬかとかつお節やごまなどとの相性は抜群です。全体的に香ばしい風味に仕上がっています。味の種類は「ちりめんじゃこと干しエビ」「うめと紫蘇(しそ)」「かつお節」の3種類。
「うめと紫蘇」は自家製で、そのほかのふりかけも残留農薬検査済みの安心できる素材で作られています。

 

無添加ふりかけの選び方


 
無添加ふりかけを選ぶ際は、原材料や食品添加物の有無を始め、味付けや用途に合わせて選びます。今回は、素材別の味わいや目的に応じた使い勝手のよいふりかけを選んでみました。
 

無添加ふりかけ味の選び方

無添加ふりかけの味は、卵味、魚や肉系、野菜などがあり、一般的なふりかけと同じような味を楽しめます。できるだけ無添加のふりかけを選び、自然な味付けに慣れていきましょう。
 

甘いふりかけを探している方:卵味

子どもには、ほんのり甘く風味がしっかり感じられる卵味のふりかけがおすすめです。どのメーカーも必ずといっていいほど提供している定番の味わいで、好みが分かれにくいのもポイント。
濃いめの味付けが苦手な方や、やさしい味わいが好みの方は卵味の無添加ふりかけを選んでみてください。
 

普段と違った味を探している方:野菜味・お肉系の味など

卵味は人気の一品ですが、ときには普段と異なる味を試したくなるでしょう。たとえば、野菜やお肉のふりかけは味覚に変化をつけるのに適しています。
やさしい味わいの卵に対し、濃いめに味付けされているものが多いため、ご飯のお供として白飯をがっつり食べたいときにもおすすめです。
 

栄養素が豊富なのを探している方:魚味・海藻類系の味など

栄養を手軽に補いたい方は、魚や海藻などの海の幸を使用したふりかけがおすすめです。カルシウムやミネラルが豊富で、美味しく手軽に栄養を補えます。つい栄養が偏ってしまう方や、子どもの好き嫌いで悩んでいる方にぴったりでしょう。
 

無添加ふりかけの用途別の選び方

無添加ふりかけは、用途に合わせて選ぶのもおすすめです。たとえば、使い勝手のよい大袋やお弁当に使える小袋、保存性に優れた瓶タイプのものまでさまざまな種類があります。
 

使い勝手がいい大袋タイプ(家で使う方)

たくさんのふりかけが入った大袋タイプは、普段使いのふりかけとして重宝するでしょう。保存に便利なチャック付きタイプのものがほとんどで、好みに合わせて使う量を調節できます。
また、大袋タイプは、お手頃価格で購入できるため、コスパの面でも魅力的です。
 

お弁当用には小袋タイプ

お弁当用には、持ち運びに便利な小袋タイプがおすすめです。個包装された小袋が入っているタイプは、4〜5種類のふりかけがセットで入っています。
毎日違う味わいが楽しめるため、特定の味に飽きやすい方にぴったりです。「今日は何にしようかな」と選ぶ楽しさも味わえます。
 

保存・管理重視の方は瓶タイプ

瓶に入ったタイプは、管理しやすいのが特徴です。使う際はふたを開けてさっと振りかければいいですし、安定しているためテーブルやカウンターに置いても倒れません。
また、密封性が高く保存期間が比較的長めであるのもメリット。透明タイプのものが多いため、中身の減り具合を確認できるのもうれしいポイントです。
 

お好みの材料でおうちで手作りふりかけ


 
無添加ふりかけを市販で購入することもあれば、なかには「せっかくだから自宅で作ってみようかしら」「我が家で素材を活かした好みの味にしたいわ」と考える方もいるでしょう。
 
ここでは、お好みの材料で簡単に作れるふりかけを紹介します。
 

擂(す)るふりかけ

簡単に作れるふりかけが「擂(す)るふりかけ」。ここでは、かつお節、ちりめんじゃこ、焼きのり、白ごま、塩、砂糖でつくるふりかけを紹介します。材料は下記のとおりです。
 
●かつお節:5g
●ちりめんじゃこ:大さじ3
●焼きのり:1/2枚
●白ごま:大さじ2
●塩、砂糖は各1つまみ強(調整)
 
まず、ちりめんじゃこをフライパンで乾煎りします(弱火)。パリッとした感じになれば出来上がりです。海苔は手でちぎるか、ポリ袋に入れてよく揉み細かくしておきましょう。
 
すり鉢に、かつお節、砂糖、塩を入れてかつお節が細かくなるまで混ぜます。このとき、白ごまを入れて軽く擦りながら混ぜるとごまの香りがアクセントになります。
 

炒めるふりかけ

大根葉を捨てるのはもったいないので、ふりかけに活用しましょう。材料は次のとおりになります。
 
●大根葉:約3本分
●ごま油:大さじ1
●しょう油:大さじ1
●塩、いりごま 適量
 
まず、大根葉を1分ほど茹でます。みじん切りにしてしっかり絞りましょう。次にフライパンを熱して、絞った大根菜の水分を飛ばすように炒めます。
 
ここにごま油としょう油を入れて味を調え、ご家庭の味に合うように塩を少々。いりごまもお好みでささっといれましょう。
 
調味料は青菜の量に合わせて調整してください。また、あまり濃い味にしてしまうと、素材の味が消えてしまうので気をつけましょう。
 

いつもの食卓に無添加ふりかけを

ふりかけは、ごはんをさらにおいしくさせる卓上調味料です。とくに小さい子どもが濃い味に慣れてしまわないよう、毎日使うふりかけを無添加のものに切り替えるのは賢明といえるでしょう。
 
食品添加物や原材料に関する知識をもちながら無添加ふりかけを正しく選び、ときには子どもと一緒に自家製のふりかけを作るなど無添加生活を楽しみましょう。
 

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