無添加食品を選ぶメリット・デメリットとは?購入時の注意点も紹介

昨今の健康志向の高まりを受けて、「無添加」や「オーガニック」と表示された食品が広く浸透しつつあります。
興味はありつつも詳しく知らない方や、体に良さそうだからとなんとなく選んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、無添加食品を選ぶメリットやデメリット、注意しておきたい点について、基礎知識を押さえご紹介していきます。
無添加食品って何?
まずは「無添加食品」の定義について解説していきましょう。無添加食品とうたっている商品のすべてが、添加物を一切使用していないわけではありません。
表記の抜け道は2通りありますので、こだわりたい方は是非注意してみてください。
①一部のみが無添加のもの
「〇〇無添加」と表記された食品表示を見たことはありますか?
これは「一部無添加」と呼ばれているもので、無添加と表記された成分に関しては添加物が含まれていませんが、それ以外の成分に関しては、添加物が使用されている可能性を示しています。
そしてこの背景は徐々に問題視されつつあるので、数年後には記載方法についてしっかりと法で定められているかもしれません。
ただし現状は、無添加と書かれていても、ある特定の成分のみが無添加で、それ以外には添加物が使われている場合があるので、自分の目でしっかりと原材料一覧を確認する必要があるでしょう。
②表記を省略しているもの
加工物の場合、原材料を作る際に添加物を使用していたとしても、量によっては原材料一覧に表記をしなくてよいとされています。
詳しい無添加食品についてはこちら
無添加食品を選ぶ3つのメリット
添加物が含まれていない「無添加の食品」を選ぶことでさまざまなメリットが生じます。
ここでは、無添加を選ぶ上で特に知っておきたい、3つのメリットについて紹介していきます。これから積極的に摂取したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
①素材本来の味をおいしく感じられるようになる
添加物で無理やり保存期間を伸ばした食品は、見た目はおいしそうであっても、本来の旬ではありません。
添加物を使用していない食品の場合、おいしく見えている時期が正しい食べごろなので、結果的に食材本来の旬に、本来の味でおいしく味わうことができます。
また、舌が化学調味料に慣れてしまうと、自然な甘みや味を感じられなくなる可能性もあります。無添加食品を選ぶことで、味覚が本来の姿に戻り、濃い味付けをしなくてもおいしいと感じられるようになるでしょう。
②健康や美容にもよい影響がある
添加物が使われている食品でも、その量は、人体に影響のない範囲での使用に限られています。
しかし、添加物が摂取されるようになったのはここ数十年の話なので、この先長いスパンで摂取し続けた場合、体にどんな害があるのかは現状のところまだ実証されていません。
そのため、「食べ続けていると、体に悪い影響が出るのでは?」と不安に感じている方も少なくないでしょう。そんな状況で食事を続ければ、不安から来る不調で健康を害してしまいます。
ですが、無添加食品に切り替えることで、精神的にもよい影響が生まれ、内側から健康を作っていくことができるでしょう。
③食品ロスを減らすことができる
スーパーにいくと「もしかして、お腹が空いたら食べるかも」と何となく食品を購入して、結局すべては食べきれなかった。という経験はありませんか?
特にカップラーメンやお菓子などはついつい購入してしまいがちです。
無添加生活に切り替えると、食品に対する意識が変わり、吟味して食品を選ぶことで無駄な食品購入を減らすことができます。
その日に食べきれる分の食品を買う癖が身につく為、お財布にも優しく、食品ロスを減らすことができるでしょう。
また、食品ロスを減らすことで焼却・埋め立て処理によるCO2排出を防ぐことができるため環境問題にも貢献することができます。
無添加食品を選ぶ3つのデメリット
無添加の食品には、選ぶ際にデメリットも存在します。
ピンと来ない方も多いと思うので、特に大きな3つのデメリットについて紹介していきます。デメリットが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
①無添加食品を探す時間や手間がかかる
スーパーやコンビニで買い物をする際、食品の裏側に記載された食品表示を見ると、惣菜やお菓子、パンなど、添加物が含まれているものがほとんどです。
その中から無添加の食品を探して購入するのは、かなり骨の折れる作業です。特に、子どもを連れて買い物に行く方だと、時間をかけてじっくりと選ぶ時間はないでしょう。
そのような理由で、気軽に購入できない点はデメリットです。対策として、事前に信頼できるショップや、ECサイトを把握しておけるとよいです。
②賞味期限が短い
添加物が入っていない食品には、保存料も入っていません。つまり、保存期間が短いため、買い置きができません。
購入する食品すべてを無添加で揃えた場合、賞味期限が短く、すぐに傷んでしまう可能性があるので、食べきれる分だけを購入し、必要に応じて都度購入する必要があります。
買い物の頻度をあげるのが最も簡単な対策方法ですが、現実的ではない場合、宅配サービスを利用するのも一つの手です。
③お金がかかる
基本的に無添加食品は、添加物が入っている食品よりも値段が高い傾向にあります。
無添加食品は添加物を入れた商品よりも腐敗も早い為、生産段階で管理コストがかかってしまう傾向にあります。
その為、添加物が含まれている商品よりも高額になり、無添加食品はどこでも販売されている訳ではありませんので、選ぶ際にも少し手間がかかってしまいます。
無添加食品の専門店や無添加食品を取り扱っているECサイトなどでの購入がおすすめです。
無添加食品を選ぶ際の注意点
無添加食品を選ぶ際は、表記に目を配る必要があります。なぜなら、「無添加」と記載されていても実際にはそうではない場合があるからです。
たとえば、豆腐に使われている「にがり」は、「無添加」表示になりません。にがりとは、海水から塩を抽出するときにできる液体を指します。海水を煮詰めただけの天然にがりは、豆腐を固める凝固剤扱いになるので「無添加」表示にはならないのです。
またこれとは逆に、香料や調味料などは一括名での表示が許されており、個々の成分名を表示する必要がないので、どんな添加物が入っているのか確認できない食品も数多く存在しています。
しっかりとこだわりたい場合は、まずは添加物についての勉強を始めるところからスタートしましょう。「無添加」と書かれていても、商品名に惑わされず、原材料をしっかりと確認した上で食品を購入するよう心がけてください。
また、添加物を避けるがゆえに、バランスの悪い食事をとっていては本末転倒ですので、バランスのよい食事を意識しましょう。
信頼できる食品を選択することが大切
この記事では、無添加食品を選ぶメリットとデメリットについて紹介しました。
「無添加」と記載されていても、そうではない場合が存在します。商品名に踊らされず、原材料にまで気を配って確認することが重要です。
また、添加物を摂取し続けた場合に起きる体への影響はわかっていません。「少しでも体に気を遣いたい」とお考えの方は、この記事を参考に無添加食品への切り替えを考えてみてはいかがでしょうか。
ですが、最も大切なのはバランスのよい食生活を心がけることです。
その上で、信頼できるショップなどを発見したら、無理のない範囲で無添加の食品を生活に取り入れていくのがよいでしょう。
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