無添加味噌のおすすめ10選!インスタントや手作り味噌も紹介

無添加味噌のおすすめ10選!インスタントや手作り味噌も紹介

和食に欠かせない発酵調味料である味噌は、近ごろ健康効果が注目されており、とくに添加物を使用しない味噌を買い求める方が増えてきました。
今回は味噌の原材料や種類を解説しつつ、無添加味噌の選び方についてご紹介します。
また、おすすめの無添加味噌をはじめ、インスタント味噌汁や手作り味噌、保存の仕方について解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
 

無添加の味噌とは?


 
無添加味噌とは、蔵やタンクから出した味噌に添加物を加えないで、そのまま容器に詰めた味噌を指します。
味噌には本来添加物は必要ありません。
ただ、味噌汁を作りやすいようにだし調味料を加えたり、発酵による容器の膨張を抑えるため酒精(アルコール)を加えたりする場合があります。
 

無添加味噌の原材料

味噌は、米や麦、豆などに塩と麹(こうじ)を加えて発酵させて作る食品です。
これらの原料のみを使って作られた味噌が無添加味噌といえるでしょう。
原料となる穀物によって米味噌、麦味噌、豆味噌、合わせ味噌の4種類に分けられます。
国内で流通している味噌の約8割が米味噌といわれています。
 

味噌に含まれる食品添加物

味噌に含まれる食品添加物は意外に多くあるため、ここでいくつか確認しましょう。
・調味料(アミノ酸等)
人工的に作られたうま味成分です。
過剰摂取しすぎると健康障害を引き起こしてしまう可能性があります。
・酒精・アルコール
発酵を抑え、色や香り、風味の劣化を防止する役割があります。
・ソルビトール
甘味料として使われます。
お腹の調子を崩したり、血糖値を上げたりするリスクがあるため、過剰な摂取は避けた方が良いでしょう。
そのほか、ソルビン酸などの保存料や、色合いを良くするために次亜硫酸ナトリウムが使われる場合があります。
本来添加物が必要ないはずの味噌に意外に多くの添加物が含まれているため、食品表示は必ず確認しましょう。
また、無添加の味噌を選ぶのであれば、だしにもこだわりたいですね。
無添加だしについてはこちらの記事を参考にしてください。
無添加のだしとは?基準や安心安全なだしをご紹介
 

酵母が活発な味噌を見つける方法

味噌は常に発酵が進んでいる食品であり、味噌の容器が膨らんできたとすれば、麴菌が生きている無添加味噌の証といえます。
味噌のなかには容器に穴(呼吸口)のあるものがあります。
発酵が進んでいる味噌をこの目で確かめたい方は、呼吸口のある味噌容器を選びましょう。
 

無添加味噌の選び方やポイント


 
本章では、無添加味噌を選ぶ際のポイントを解説します。
 

麹の違い

麹とは、蒸した米や麦、大豆などに麹菌を付けて、繁殖に適した温湿度で培養したものを指します。
味噌の発酵と熟成に欠かせません。
使用する麹によって味噌の種類が分けられます。
 

米味噌

米、大豆、塩を原料として作られ、大豆に米麹を加えてつくったものを指します。
全国各地で生産されています。
 

麦味噌

大豆に麦麹を加えて作られたもので、中国、四国、九州地方を中心に生産されています。
 

豆味噌

大豆のみを主原料に作られた味噌で、愛知や三重、岐阜が主な産地です。
八丁味噌は豆味噌に含まれます。
 

合わせ味噌

合わせ味噌は、米、麦または豆味噌の3種もしくは2種を調合したものを指します。
 

味噌の色の違い

味噌の色に違いが表れるのは、メイラード反応と呼ばれる化学変化が起きるためです。
メイラード反応とは、発酵や醸造の際に、原料のアミノ酸が糖と反応して褐色になる反応を指します。
最初は色が薄めでも熟成が進むため、日数が経つほど色が濃くなっていきます。
 

白味噌

白みそは、色が白っぽくて甘口の味噌です。
ほかの味噌の作り方と異なる点は、大豆を水に漬けて柔らかくなったところで大豆をゆでることです。
白みそは塩分が低く甘めなのが特徴です。
また乳酸菌が多く含まれるため腸内環境を整えてくれるでしょう。
 

淡色味噌

淡色味噌は赤味噌と白味噌の中間で、市販の味噌の多くは淡色味噌に入ります。
麹の種類や産地、合わせ方によって微妙な色の違いが生まれます。
 

赤味噌

赤味噌は大豆を長時間蒸して作られるため、濃い茶褐色になります。
塩分濃度が高く塩辛いのが特徴です。
色が濃いほど抗酸化力がアップし、血糖値の上昇も抑制されるといわれます。
 

無添加味噌のおすすめ10選


 
ここでは無添加味噌のおすすめを10品紹介します。
いずれも原材料が吟味された商品です。
本章を参考にお気に入りの味噌を探してみてください。
 

ひかり味噌 無添加円熟こうじみそ


有機大豆と国産米、天日塩を使用した長年愛される無添加味噌です。
甘味もコクもしっかり感じられ、万人受けしやすい味わいです。
粒が残っているタイプの淡色米味噌で、味噌汁はもちろん煮込み料理や和え物など幅広い料理に使えます。
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マルサンアイ 国産原料100%無添加あわせ


こちらの味噌の原料はすべて国産で、遺伝子組み換えでない米と大豆を使用しています。
じっくり熟成された米味噌に、濃厚なコクのある豆味噌をブレンドした合わせ味噌です。
アサリの味噌汁やサバの味噌煮、中華料理にも使えるなど、料理のバリエーションを増やしたい方にもおすすめです。
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マルカワみそ有機みそ日本


マルカワの有機味噌は、国産の有機原料を使用しており、仕込みから自然発酵速度に合わせて約1年寝かした天然醸造の味噌です。
天然醸造のため、人為的な処理が加わっておらず、夏季には発酵をするといわれます。
甘味をほとんど感じられない辛口タイプですが、まろやかでコクのある味わいです。
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マルコメ糀美人 生みそ プラス糀 無添加


甘味と深いうま味を感じる淡色味噌で、国産米100%と遺伝子組換えでない大豆、食塩だけで作られ添加物を一切使っていません。
味噌汁だけでなく、鍋料理やパスタの隠し味にも使えます。
比較的柔らかいため、ささっと溶かしたいときに便利な味噌といえるでしょう。
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マルマン信州無添加生みそ


マルマンの無添加味噌は非加熱製法の味噌で、酵母菌が生きている点に特徴があります。
仕込み用の水は中央アルプス山系、日本の名水百選の猿庫の泉を使っています。
塩味が少なく、甘さは控えめであっさりした口あたりの味噌です。
スーパーで購入しやすい味噌で比較的安価に購入できるでしょう。
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フンドーキン生詰無添加あわせみそ


創業150年以上のフンドーキンの味噌は、国産米、遺伝子組み換えでない大豆、食塩と大麦で仕込んだ合わせ味噌です。
米と麦の麹をたっぷり使っているため、甘さと香りのバランスが絶妙の淡色味噌といえます。
白みそが苦手な方にもおすすめの一品といえるでしょう。
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ハナマルキ無添加こうじ味噌

ハナマルキの無添加味噌は、国産米、遺伝子組み換えでない大豆、食塩のみで作られた淡色味噌です。
すっきりとしたうま味とまろやかな味わいの味噌で、昔ながらの味を楽しめるでしょう。
味噌汁を使うときに2,3種類混ぜて作る方もいるかもしれませんが、こちらの味噌は一品で美味しい味噌汁を作ることができます。
 

石黒種麹店蔵出し

富山県産大豆を石臼を使って丁寧に皮をむいて作られたこだわりの味噌です。
麹に使われる米は同じく富山県のコシヒカリ一等米が使用されています。
こちらの味噌は、自然な甘味やうま味を感じられるでしょう。
麹菌が生きており酵素が強いため、味噌のなかで麹が溶けているため、必ず冷蔵庫で保存してください。
 

神州一味噌信州諏訪産無添加きぬごし白

原料の米や大豆、食塩はすべて国産で、加熱殺菌処理をおこなっていない生味噌です。
また、きめの細かさとなめらかな舌ざわりが特徴の味噌で、豊かな風味を味わるでしょう。
肉や魚、野菜などさまざまな素材に合うだけでなく、バターとの相性も良いためお菓子づくりに使用できます。
 

イチビキ無添加国産生あわせ

イチビキの無添加味噌は国産大豆と米、塩を100%使用しており、加熱殺菌処理をしていない生みそタイプです。
合わせ味噌のためコクとまろやかさを楽しめ、塩辛さと甘さのバランスのとれた味噌といえるでしょう。生赤だしや減塩タイプがあり、どちらも無添加の安心味噌です。
 

無添加のインスタント味噌はある?


 
忙しい朝に、パパっと出せる無添加インスタント味噌を探している方は、酵母エキスなどが入っていないか確かめましょう。
今回おすすめしたいのは『マルカワ味噌国産 無添加 インスタント あおさ フリーズドライ』と『mizumoto無添加 体にやさしいだし味噌汁 田舎みそ』です。
マルカワ味噌汁は1年熟成の有機味噌に国産あおさが入っており、だしがなくてもおいしく味わえるでしょう。
フリーズドライに固める原料は、とうもろこしやでんぷんではなく長いもを使用しています。
mizunotoの味噌汁は国内製造の米味噌とかつお節、ねぎ、ぶなしめじ、ほうれんそう、焼飛魚、昆布が原材料で、香り豊かなやさしい味の味噌汁です。
 

自宅で作れる無添加味噌


 
マルカワ味噌の「有機栽培手作り味噌キット中辛玄米タイプ」は、塩きり麹と有機大豆、手作り味噌秘伝の書がセットになった味噌キットです。
また、鈴木こうじ店の手作り味噌は、静岡県産JAS有機米、大豆はJAS有機北海道産、塩は瀬戸内の花藻塩で作られています。
海藻からのうま味が凝縮された花藻塩が、料理の味をおいしく引き立てるでしょう。
子どもと一緒に味噌づくりをすれば、食育もかねて心身ともに健康な生活を引き継ぐことができます。
 

無添加味噌の保存方法


 
無添加味噌も一般的な味噌と同様に、賞味期限として3ヶ月から1年と表示されています。
ただ、無添加であれば発酵が進み、味噌の状態が変化し続けます。
そのため、未開封の場合は、出来る限り冷蔵庫や冷暗所で保管しましょう。
一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍温度では味噌は凍らず品質が保たれるため、すぐに使わない場合は、冷凍室での保存がおすすめです。
冷暗所の場合、通気性が悪く湿気がこもりやすい床下収納庫は避けた方が良いでしょう。
容器に移し替えて保存する場合は、食材の質が変わりにくく菌が繁殖しにくいホーロー容器をおすすめします。
また、褐変した味噌でも、和風の麻婆豆腐、ナスの油味噌、味噌炒飯などに活用すればおいしく食べられます。
 

無添加味噌で体にやさしい食生活を続けよう

無添加味噌はシンプルで安心な食材です。
味噌汁のほか、そのままでも豊富なレシピでアレンジできます。
家庭の味に合う味噌をセレクトしたり、お好みに合わせてブレンドさせたりして無添加生活を楽しめます。
また、味噌や醤油などを昔から食べてきた日本人が腸内環境を整えたい場合は、大豆や米など植物性の麹が合うといわれています。
ヨーグルトでの腸活がうまくいかないと感じる方は、ぜひ“味噌活”を始めてみませんか。
 

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