無添加食品って?健康におすすめなワケ

無添加と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
「健康に良さそう」「妊婦さんや母乳育児をするママに良さそう」など、さまざまなイメージが浮かぶと思います。
しかし無添加と記載のある食材についてある程度の知識はあっても、「なぜ体や自然に良いものなのか」を細かく説明できる方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、私たちが当たり前に食べている食品について理解のきっかけとなるよう、添加物や無添加について詳しく解説します。
添加物の役割とは?
添加物は多くの食品に取り入れられ、その役割を果たしています。私たちが毎日食べたり飲んだりするものには、あらゆる添加物が含まれ、知らずのうちに摂取しています。
厚生労働省が定義する添加物の概念には、「食品添加物は食品加工や、長期保存するためにその使用を認める」とあります。
つまり、添加物の大きな役割としては、食品ロスの削減や長期的に美味しく食べられるような加工を目的とし、取り入れられていると考えます。
添加物の種類
具体的に添加物の種類についてどのようなものがあるのでしょうか。
食品ロスを避けるためやおいしさを保つために使用されることなどが理解できても、詳細な名称について把握している方は少ないでしょう。食品添加物とは4つに分類され、食品パッケージには以下の名称が記載されることになっています。
• 指定添加物
• 既存添加物
• 天然香料
• 一般飲食物添加物
それぞれの概要について見ていきましょう。
添加物 の種類 |
概要 |
---|---|
指定添加物 | 食品衛生法第12条を基準として、厚生労働大臣が使用を許可した食品添加物 科学的合成品に限らず天然物も含まれる |
既存添加物 | 科学合成品を除いた添加物のうち、日本国内での長い使用実績に基づき使用・販売が認められているもの |
天然香料 | 動植物などから採取される天然物質 食品に香りを付けるために用いられるもの |
一般飲食物 添加物 |
一般に飲食に供されており、添加物として用いられるもの |
このように、日本では添加物は食品を長期保存・おいしく食べられるようにするため、使用が認められていると考えられます。
無添加とは本当に体に良いのか?
買い物をする際に、食品の産地やアレルギーの有無について細かくチェックする方はとても多い印象です。アレルギーを発症しないために、食品に含まれる成分チェックは、家庭や家族を支える身であれば大切な工程となるのではないでしょうか。
実はアレルギーチェックと同じことが添加物にも言えるのです。なぜなら添加物が含まれた食品ばかりを好んで食べてしまっていたとしたら、体に悪影響を及ぼす可能性が高まると言っても過言ではないからです。
ここでは新たに無添加食品を取り入れようと考える方のために、無添加による影響や添加物のなかでもなるべく避けたい成分について解説します。
無添加が与える影響
無添加とは、厚生労働省が認める保存料・着色料・香料・甘味料が含まれていないものです。平成30年1月に提出された日本食品添加物協会による『「無添加」、「不使用」表示に対する見解』の中では、無添加についてこのように明記しています。
「無添加」とは、食品添加物が、原材料の産地から最終加工食品完成までの全工程において、一切使用されていないことをいう。即ち、加工食品において表示が免除される加工助剤、キャリーオーバー、強化剤などの食品添加物も使用されていないことをいう。なお、「不使用」、「無添加調理」等も同じ意味である。
引用:『「無添加」、「不使用」表示に対する見解』/日本食品添加物協会
つまり無添加とは、保存料や香料などをまったく使用していない純粋な商品に対してのみ使用を許可した言葉なのです。
しかし、添加物を使用せずに食品を作ることは非常に困難です。なぜなら食品の多くは添加物に頼ったものが多いからです。スーパーで取り扱われる食品のほとんどは、「保存料無添加」や「着色料無添加」と記載されているため、「無添加」の食品を選ぶためには、どの添加物が入っていないのか、純粋な食品であるかを細かく確認する必要があります。
「無添加とは?」についてはこちら
避けた方がよい添加物
添加物の中でも特に摂取を控えた方がよい食品は以下の通りです。
• 亜硝酸ナトリウム
• 次亜塩素酸ナトリウム
• 合成着色料
• タール色素
• 二酸化硫黄
このほかにも複数の添加物がありますが、摂取を控えた方が良い理由として以下の理由があります。
• 発がん性があると考えられている
• 摂取したことで体調不良を招く可能性がある
現在、日本でも全国各地で危険添加物を複数指定しています。詳しく知りたい方は各都道府県の公式サイトを確認してみると良いでしょう。
無添加生活で何が変わる?
無添加生活に切り替えると、本来の味覚が次第に戻ってくる特徴があります。人工的な甘味料といった添加物に慣れた食事を続けていると、自然由来の味や香りに気付けなくなってしまうからです。そのため、無添加食材に切り替えると、素材そのものの味が美味しいと感じられるようになります。
本来の味覚が戻れば、濃い味付けは必要なくなり、薄味でも満足感のある食事を楽しめます。ここでは具体的にどのような方法で無添加生活に切り替えるのか、そしてその方法についてもご紹介します。
調味料を無添加に切り替える
一つ目に、香料や着色料、甘味料が多い添加物を無添加に切り替える方法があります。テンサイ(ビート)と呼ばれる植物から採れた砂糖を使用したり、原料となる大豆と小麦を、酵母や麹菌、乳酸菌だけの力を借りて、ゆっくりと自然熟成・発酵させる製法が「本醸造」の醤油を使用することで、無添加への切り替えを行なってみてはいかがでしょうか。
詳しく知りたい方はGoogle検索などを使って「無添加 調味料」と検索してみましょう。お住まいの地域でも無添加調味料が販売されているかもしれません。
自然由来の食品に切り替える
二つ目に、自然由来の食品に切り替える方法があります。最近は無添加志向を取り入れる方が増え、多くの商品が自然由来にこだわっています。
加工食品として有名なウインナーやベーコンでさえも、無添加のものが販売されており、「お肉を食べたいけれど添加物が気になる」と考える方にはおすすめです。
ほかにも、子どもの大好きなとろけるチーズやふりかけ、シーチキンなどにも無添加タイプがあります。家族の体を考えて無添加食品を試してみたい方や、家族にはできるだけ健康で長生きして欲しいと考える方には取り入れる大きなチャンスとも言えるでしょう。
無添加食品に切り替えるメリットについては下記の記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
言葉に惑わされない無添加生活を
インターネットが普及したことで毎日健康に関する情報が目まぐるしく入れ替わっています。さらにスマホやパソコンの普及によって、たくさんの情報が手軽にいつでも確認できる時代になりました。しかし、情報が情報を呼び、何が正しいのかそうでないのかの取捨選択が難しくなっているのも事実です。
添加物の役割は、食品に味や香りを付けてよりおいしくしたり、長期保存を可能にしたりすることです。そのため、食品のおいしさを保つためにはある程度必要なものと考えられるでしょう。
しかし、体に影響がある添加物も多いのが現状ですので、食品を選ぶときには、詳細に見極めることや、使用添加物の内容について理解することが大切です。
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